源の声 〜オーセンティックボイス〜
8割の人は自分の声が嫌い
という本を読みました。
他者に聞こえている声は空気の振動を含んだ気導音ですが
自分の声は骨伝導で伝わるので
録音した自分の声を聴いてみると
多くの人が違和感を感じるのだそうです。
かく言うわたしも
JAZZレッスンを受けたり
ゴスペルに通いはじめた頃は
録音した声が自分のイメージと違って
やっぱり違和感がありました。
著者の山崎さんはこの本の中で
多くの女性達は【女性らしさ】という
【社会的な刷り込みを受けて形成された声】を使っている
と指摘されていて、
これを『クレーンボイス』と呼び
クレーン女子の生きにくさを説かれていますが
クレーンボイスに対しての本物の声を
『オーセンティックボイス』=真実性のある声として
体の中のすべての骨、すべての腔を使った
その人本来の声=源の声と呼んでいます。
なかなか鋭い視点で面白く読めて
わたしも自己のオーセンティックボイスを
是非見つけたい!と思うようになりました。
自分の声をどうやって探していくのか?
という事はもちろん【 声に宿る本当の力】についても
書かれていて、とても興味を惹かれました。
~第4章 声を聞けば全てがわかる より 抜粋して引用~
古代のシャーマニズムでは神も悪魔も声に宿る
病を治す
声は生命、魂そのもの
今でもインドネシアの部族では
ある種の声によって
先祖の知識や歴史を瞬時に知る事ができると言われ、
西アフリカの生きた図書館と呼ばれるグリオは
何代にも渡る人々の膨大な系譜や歴史を声で伝えます
~引用ここまで~
抑圧した感情エネルギーの解放として
声を使うことはとても効果的だと
感じますし、情報としての音についても
数年前のベリーダンスのワークショップで
面白い体験をした事がありました。
3人のバイオリン奏者の音を聴いて
どのような人物像かを当てる というものでしたが
イメージ遊びの大好きなわたしはすぐに
音から情景と人物像が浮かんできました。
ちょっとうろ覚えなのですが、確か
海辺に住む頑固な老人
ヨーロッパに住む若いけれど成熟した静かな人物
もう1人は、、、失念しましたが
この3つとも正解して
自分が一番驚いた事がありました。
人間は本来誰もが
こんな直感を持っているのだろう
と、思えたし
歌や踊りはそういう扉を開く根源的な
チカラがあるのだと
心から感じさせられた体験でした。
自己のオーセンティックボイスを探して
使っていく事は、私たちの中に眠っているチカラを
目覚めさせてくれるものだと感じています。